院長コラム

足首の靭帯損傷

ソフトバンク、ドラフト2位の杉山一樹投手が21日、宮崎キャンプでの練習中に右足首をひねり怪我をしたそです。

病院でレントゲン検査とエコー検査を受け、右足首靭帯一度損傷と診断されたようです。靭帯(じんたい)とは骨と骨をつないでいる組織のことです。足首の靭帯損傷は、その重症度により三段階に評価されます。
杉山選手の場合は一度損傷ですので、受傷部位に軽度の圧痛があり、靭帯に微細な損傷がある状態だと思われます。そこで今回は、足首捻挫で一番損傷されやすい靭帯をエコーで観察してみました!

スポーツなどで足首を内側にひねって怪我をすると、足首の外くるぶしのあたりを痛めます。
そこには外側靱帯と呼ばれる三つの靱帯あり、その中でも前距腓骨靱帯(ぜんきょひじんたい)を損傷する事が多いのです。
その靱帯をエコーで見ると、通常はピンと張ったスジ状の組織としてうつります。これが前距腓靱帯です。

骨と骨を結びつけているのがわかりますね(^^)。でも損傷すると靱帯はハッキリとうつらなくなります。
また、エコーのドプラ法という技術を使うと、損傷された個所に血液が集まっていることを示す血流シグナルとして損傷場所を特定することができます(^^)。

怪我は損傷程度の有無に関わらず、最初に適切な処置を行わないとなかなか治りません。
当院では必ずエコーで患部の観察を行い、状態を評価、その後適切な処置や固定、または物理療法を行なっています。
怪我をした時、接骨院でケアするのもいいもんですよ(^^)。

最後まで読んでくれてありがとう!櫻本